Kissしちゃう?
第十章
10
僕は早紀と一緒にその日の授業に出た後、夕方の四時半ぐらいに正門前で別れた。
「俺、今からバイトの準備しないといけないんだ。午後六時からシフト組んであるから」
僕がそう言うと、早紀が、
「あたしも今日はバイトに行くの。家庭教師のね」
と言い、笑顔を見せる。
「相手は高校生?」
「うん。今時のイケメンなんだけど、家から出ないでこもってるの。だから、あたしが勉強を教えるついでに、いろいろと相談に乗ってあげてるの」
「へえー。やっぱカテキョも変わったんだな」
「そうよ。それに生徒側から査定があるの。一定基準以下の家庭教師は首切られるんだから」
「厳しい時代だね、どこでも」
僕が頷くと、早紀が、
僕は早紀と一緒にその日の授業に出た後、夕方の四時半ぐらいに正門前で別れた。
「俺、今からバイトの準備しないといけないんだ。午後六時からシフト組んであるから」
僕がそう言うと、早紀が、
「あたしも今日はバイトに行くの。家庭教師のね」
と言い、笑顔を見せる。
「相手は高校生?」
「うん。今時のイケメンなんだけど、家から出ないでこもってるの。だから、あたしが勉強を教えるついでに、いろいろと相談に乗ってあげてるの」
「へえー。やっぱカテキョも変わったんだな」
「そうよ。それに生徒側から査定があるの。一定基準以下の家庭教師は首切られるんだから」
「厳しい時代だね、どこでも」
僕が頷くと、早紀が、