Kissしちゃう?
になる。


 僕はシャワールームを出ると、リビングに戻り、そこでドライヤーを使わずに髪の毛に付いていた水分をタオルで拭き取り、取れなかった分も自然乾燥させる。 
 

 そしてパソコンを立ち上げ、自分のブログを開いた。


 朝の早い時間帯だが、アクセスカウンターはすでに三十を越えている。


 そう、僕の創作系のブログはこの手の世界では密かに人気があったのだ。


 タイトルはずばり<皆に内緒で創作やってる某大学文学部の学生のブログ>だった。


 長ったらしいタイトルだが、これがまた受けていて、コメントもトラックバックもかなり来ている。


 一日のアクセスはおそらく百人を優に超えているだろう。


 更新頻度が一日に一回か二回なのに、僕のブログは衰えることを知らない。


 それだけ流行っている証拠なのだ。


 僕は週に三回、ブログに続きものの自作をアップしていた。


 いわゆる連載小説というやつである。
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