Kissしちゃう?
 僕たちはその後、もう一度交わった。


「あ、あっ、あーん……」


「イくよ。イっちゃうから」


 僕はインターバルを経て、しばらくした後、もう一度快楽の絶頂へと達する。


 二度目の射精をし終えた後、僕は早紀の柔らかく、ふっくらとした体を抱きながら感じていた。


“今の俺にとって早紀は一番大切な存在なんだ”


 僕は彼女の体を抱きしめながら、寛ぐ。


 狭い部屋にお互いの体から発せられた熱や体臭がこもっている。


 僕たち二人は抱き合った後、しばらく無言で、得た快楽をじっと味わっていた。


 そして僕たちは申し合わせたように、二人きりで風呂場へと向かう。


 冬のシャワールームは一際冷たい。


 リビングで裸になっていた僕たちは、バスルームへと入って、冷え切っていた体をシャワーで温める。
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