4組の恋模様
ニコニコと気持ち悪いくらいに笑ってる宮園。

「私のねぇ。交換条件は圭人と愛花の昔の関係。」

「俺は?」

「何でも。相賀理央の事でも。春樹君が琴葉に関わらなかった1年に琴葉に起きた出来事でも。これ以外でもいい。私すぐ調べるよ。」

「・・・さすが探偵の娘だな。ハッキングも得意なんだろ?知人も多いから情報収集は得意。」

「まぁそれはどうでもいいんだけどねぇ。交換条件のんでよー。」

多分。こいつが一番怖いな。そう思って苦い笑みをこぼす。

「お前さぁ。猫被んのやめろよ?」

「被ってないよ。これが素。」

「素でそんなキャラお前絶対違うだろ。」

「あのねー。純粋に私はね恋愛相談の取り引きを持ちかけてるんだよね?」

困った様に微笑んでいる。

「・・・俺の友達の友達が小学生の頃恋した奴が小5まで氷の姫って言われてたんだよ。そいつさ姫。って呼ばれる女とつるんでからキャラ変わったんだと。そいつの名前はゆきね。って言ったんだよな。」

「ゆきね。って言うんだぁ。同じ名前。」

「とぼけんのもやめろよ。お前。フルネームで宮園雪音だ。そいつが恋した奴は。」

「偶然ってすごいねぇ・・・。そうだよ。氷の姫ってのが昔のあだ名。置いといてさ。取り引きしないってば。」

「取り引きしたい理由は?」

「・・・圭人が昔。事教えてくれないから。かなぁ?」
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