4組の恋模様

琴葉の心配そうな顔。

「琴葉・・・。もし走れる様になったらまた大会出れるかな。」

「・・・出れると思う。誰よりも負けず嫌いじゃない。柚菜は。怪我なんてハンデ気にしないでひたすら練習して大会に出るでしょ？貴方は。」

「そうだね・・・。」

「誰よりも強いと思う。柚菜は。いつもそうだった。」

「何が・・・？」

「クラスメイトの子がいじめられてたら暴言吐いて黙らせてたし男の子より小さいのに威圧感すごかったし。私柚菜にずっと憧れて助けられたの。」

「・・・うん。」

「今度は私が柚菜の事助けたい。何でも言って。リハビリうまくいかなかったら八つ当たりしていい。苦しかったら泣いていい。私が柚菜の事助けたいから。」

色素のうすい琴葉の綺麗な茶色の髪。

「髪・・・綺麗だよね。」

「私は黒髪がいいんだよね。」

「髪染めようかな。付き合ってくれる？」

「ふふ。りょーかい。」