4組の恋模様
ふわりと上から落ちてきた少女。暗めのピンクブラウンの髪がゆらゆらと揺れる。

固定された足に負担をかけないように片足だけで着地した。

「あれ。」

沈黙が訪れる。

「琴葉・・・。」

ヤバイと言う様な顔を見せる柚菜。
 
「柚菜何してるの?」  

「えっとね・・・。」

「昼寝だろ?」

「まぁ・・・はい。」

「別に今日は怒らないから。」

「え!何で!」

「私達もサボりだもの。」

「え。え?」

「落ち着けば。柚菜は昼寝。琴葉と俺はサボり。」

「珍しいね。何かあったの?」

「私が朝遅刻した理由を問いただされてたの。」

「うわ。過保護。」

「は?」

「別に普通じゃない?」

「春樹は無自覚だからさぁ。」

「おい。」

「ね?琴葉。」

「余計な事言うな。」

「琴葉に言ってるんだけど?」

「柚菜。お前な。」
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