俺様社長はカタブツ秘書を手懐けたい
納得しながら、「そんないきさつがあったんですね……」としみじみ呟くと、エイミーがテーブルに両肘をついて話しだす。
「ここの社員は、だいたいがワケアリなんだよ。実はあたしも、前は地下アイドルだったの」
「えぇっ!?」
突然の告白に、私は驚愕して短く叫んだ。
喋り方や仕草がアイドルっぽいとは思っていたけど、本当にそうだったの!?
いつも女子力が高く、今日もふわふわの長い髪は緩いアップにして、膝丈のスカートを履いている。そんな彼女が、急に違う世界の人に見えてくる。
エイミーは奥二重の瞳を三日月みたいにして、あっはっはと笑ったあと、あっけらかんと言う。
「でも全っ然売れなくってさー。いろんなバイト掛け持ちしてたら、その中の居酒屋でボスと出会ったわけ。自信なくしてるときに、『あんたの営業スマイルとコミュニケーション能力は天下一品だな』って褒められたのがすごい嬉しくて、あっさり飛びついちゃった」
「なるほど……。不破さんはその人が持つ能力を見出して、自分の手中に収めるのが上手なんだね」
秘書にならないかと誘われたときのことを思い出し、人の心を掴む彼の“口説き方”に感服して頷いた。
「ここの社員は、だいたいがワケアリなんだよ。実はあたしも、前は地下アイドルだったの」
「えぇっ!?」
突然の告白に、私は驚愕して短く叫んだ。
喋り方や仕草がアイドルっぽいとは思っていたけど、本当にそうだったの!?
いつも女子力が高く、今日もふわふわの長い髪は緩いアップにして、膝丈のスカートを履いている。そんな彼女が、急に違う世界の人に見えてくる。
エイミーは奥二重の瞳を三日月みたいにして、あっはっはと笑ったあと、あっけらかんと言う。
「でも全っ然売れなくってさー。いろんなバイト掛け持ちしてたら、その中の居酒屋でボスと出会ったわけ。自信なくしてるときに、『あんたの営業スマイルとコミュニケーション能力は天下一品だな』って褒められたのがすごい嬉しくて、あっさり飛びついちゃった」
「なるほど……。不破さんはその人が持つ能力を見出して、自分の手中に収めるのが上手なんだね」
秘書にならないかと誘われたときのことを思い出し、人の心を掴む彼の“口説き方”に感服して頷いた。