俺様社長はカタブツ秘書を手懐けたい
その日の晩、リビングのテーブルにたこ焼き器をセットし、桃花とふたりでたこ焼きパーティーをしていた。
半分焼けた生地を竹串でくるりと返しながら、私はなにげない調子で言う。
「私、気づいちゃった」
「えっ!?」
私のひとことに、桃花はなぜかドキッとした様子で肩を跳ねさせた。ふたりして手を止め、見つめ合う。
なんでそんなに驚くの?と目をしばたたかせるも、私は続きを口にする。
「不破さんのことが好きだって」
「あ、あぁ! それのこと……って、そうなの!? わぁ~なんか嬉しい!」
胸を撫で下ろしたように見える桃花は、次いで私の恋愛が始まったことを喜んでくれた。それはありがたいけれど、不可思議な桃花の様子が気になりすぎる。
私は眉をひそめ、何事もなかったかのようにたこ焼きをひっくり返す彼女をじっと見つめて問う。
「桃花、さっきちょっと動揺してたよね?」
「えっ。そんなことな……」
「今もあからさまにホッとしたよね?」
「そ、そんなことないって」
ははは、と口元だけで笑う彼女は、明らかに変だ。絶対なにかある。
半分焼けた生地を竹串でくるりと返しながら、私はなにげない調子で言う。
「私、気づいちゃった」
「えっ!?」
私のひとことに、桃花はなぜかドキッとした様子で肩を跳ねさせた。ふたりして手を止め、見つめ合う。
なんでそんなに驚くの?と目をしばたたかせるも、私は続きを口にする。
「不破さんのことが好きだって」
「あ、あぁ! それのこと……って、そうなの!? わぁ~なんか嬉しい!」
胸を撫で下ろしたように見える桃花は、次いで私の恋愛が始まったことを喜んでくれた。それはありがたいけれど、不可思議な桃花の様子が気になりすぎる。
私は眉をひそめ、何事もなかったかのようにたこ焼きをひっくり返す彼女をじっと見つめて問う。
「桃花、さっきちょっと動揺してたよね?」
「えっ。そんなことな……」
「今もあからさまにホッとしたよね?」
「そ、そんなことないって」
ははは、と口元だけで笑う彼女は、明らかに変だ。絶対なにかある。