俺様社長はカタブツ秘書を手懐けたい
「えっ、そうだったんですか?」
「あたし一年以上一緒に働いてて今初めて知ったんだけど」
驚愕するエイミーは、若干顔を赤らめて黙って焼酎をちびちびと飲んでいる彼に詰め寄る。
「超絶無口な武蔵がどうやってプロポーズしたの? まさか“言葉はいらない”とか言わないよね?」
「そ、れは……恋文にしたためて……」
「ラブレターってこと!? やだ~なにげにロマンチストじゃ~ん!」
きゃーきゃーと盛り上がるエイミーに、武蔵さんは耳まで真っ赤にして「かたじけない……」と呟いている。きっと仲良しの夫婦なんだろうな、と微笑ましくなった。
満足したらしいエイミーは、今度はテーブルに両肘をつき、向かいに座るイケメンツートップに標的を移す。
「ボスやイクミンもそろそろ考える頃なんじゃないですか? けっ・こ・ん」
これには私のほうがドキリとしてしまった。雪成さんがどう答えるのかめちゃくちゃ気になり、エイミーに便乗してなにげなく耳を澄ませる。
こういう質問には慣れているのか、まず余裕の笑みを浮かべた桐原さんが、「いい相手に巡り会えれば考えますよ」と無難に答えた。
まぁ、きっと雪成さんもさらっとかわすよね、と思ったものの……。
「あたし一年以上一緒に働いてて今初めて知ったんだけど」
驚愕するエイミーは、若干顔を赤らめて黙って焼酎をちびちびと飲んでいる彼に詰め寄る。
「超絶無口な武蔵がどうやってプロポーズしたの? まさか“言葉はいらない”とか言わないよね?」
「そ、れは……恋文にしたためて……」
「ラブレターってこと!? やだ~なにげにロマンチストじゃ~ん!」
きゃーきゃーと盛り上がるエイミーに、武蔵さんは耳まで真っ赤にして「かたじけない……」と呟いている。きっと仲良しの夫婦なんだろうな、と微笑ましくなった。
満足したらしいエイミーは、今度はテーブルに両肘をつき、向かいに座るイケメンツートップに標的を移す。
「ボスやイクミンもそろそろ考える頃なんじゃないですか? けっ・こ・ん」
これには私のほうがドキリとしてしまった。雪成さんがどう答えるのかめちゃくちゃ気になり、エイミーに便乗してなにげなく耳を澄ませる。
こういう質問には慣れているのか、まず余裕の笑みを浮かべた桐原さんが、「いい相手に巡り会えれば考えますよ」と無難に答えた。
まぁ、きっと雪成さんもさらっとかわすよね、と思ったものの……。