俺様社長はカタブツ秘書を手懐けたい
「アリサはどうしたの、なんで泣いてるの!? ていうか、なんでこんなとこに? ボスと一緒に帰ったんじゃ……」
そこまで言われた途端、また雪成さんとのことが脳裏を駆け巡り、幾度となく目頭がじわりと熱くなる。
私の様子で彼との間になにかあったと気づいたのか、エイミーはそれ以上問いかけることはせず、優しく肩を抱いて「とりあえず、飲み直そっか」と温かい声をかけてくれた。
近くのカフェバーに入ると、お互い酔い覚ましにジュースを頼んだ。明るくいつも通りに接してくれるエイミーのおかげで、徐々に気持ちが癒されていく。
打ち明けてもいいものか少し悩んだものの、うまく言い訳を取り繕うことはできなくて、結局先ほどのことを話した。とはいえ、話したのはフラれたことだけで、身体の関係を持ってしまったことは内緒にしてある。
それを聞いたエイミーは、オシャレなネイルが光る指でストローを摘みながら、神妙な顔で呟く。
「信じられない、ボスがアリサを振るなんて。ていうか、とっくに付き合ってるんだと思ってたよ」
「えっ」
「だって、ボスがあんなに気に入ってる女の子は、アリサ以外に見たことなかったから」
そこまで言われた途端、また雪成さんとのことが脳裏を駆け巡り、幾度となく目頭がじわりと熱くなる。
私の様子で彼との間になにかあったと気づいたのか、エイミーはそれ以上問いかけることはせず、優しく肩を抱いて「とりあえず、飲み直そっか」と温かい声をかけてくれた。
近くのカフェバーに入ると、お互い酔い覚ましにジュースを頼んだ。明るくいつも通りに接してくれるエイミーのおかげで、徐々に気持ちが癒されていく。
打ち明けてもいいものか少し悩んだものの、うまく言い訳を取り繕うことはできなくて、結局先ほどのことを話した。とはいえ、話したのはフラれたことだけで、身体の関係を持ってしまったことは内緒にしてある。
それを聞いたエイミーは、オシャレなネイルが光る指でストローを摘みながら、神妙な顔で呟く。
「信じられない、ボスがアリサを振るなんて。ていうか、とっくに付き合ってるんだと思ってたよ」
「えっ」
「だって、ボスがあんなに気に入ってる女の子は、アリサ以外に見たことなかったから」