俺様社長はカタブツ秘書を手懐けたい
「“再会できて嬉しいのに、距離を感じて切ない”って顔してる」
今の心情を言い表され、ドキリとして固まる私に、桃花はクスッと微笑んだ。
「麗、颯ちゃんと別れてから、男の人にまったく関心なかったでしょ。でも、不破さんの話をしてる麗は……心を揺さぶられてるように見えるっていうか。だから、なんか新鮮」
そんなふうに捉えられているとは思わず、私は目をしばたたかせた。
桃花も同じテニスサークルに入っていたから、颯太のことは当時からよく知っている。なんでも相談してきたし、颯太と別れたときも、それからもずっと私のことを気にかけてくれていた。
だから、彼女は私の些細な変化にもよく気がつく。きっと今も、不破さんのことを考えている私は、どこかいつもと違うふうに映ったのだろう。
確かに、こんなに男の人のことを考えるのは颯太以来のような気はするけれど……。
「それは……予想外の再会をしたから、単に動揺してるだけで」
「どんどん動揺したらいいよ。それがドキドキに変わって、恋のときめきが生まれたりするかもしれないし」
今の心情を言い表され、ドキリとして固まる私に、桃花はクスッと微笑んだ。
「麗、颯ちゃんと別れてから、男の人にまったく関心なかったでしょ。でも、不破さんの話をしてる麗は……心を揺さぶられてるように見えるっていうか。だから、なんか新鮮」
そんなふうに捉えられているとは思わず、私は目をしばたたかせた。
桃花も同じテニスサークルに入っていたから、颯太のことは当時からよく知っている。なんでも相談してきたし、颯太と別れたときも、それからもずっと私のことを気にかけてくれていた。
だから、彼女は私の些細な変化にもよく気がつく。きっと今も、不破さんのことを考えている私は、どこかいつもと違うふうに映ったのだろう。
確かに、こんなに男の人のことを考えるのは颯太以来のような気はするけれど……。
「それは……予想外の再会をしたから、単に動揺してるだけで」
「どんどん動揺したらいいよ。それがドキドキに変わって、恋のときめきが生まれたりするかもしれないし」