俺様社長はカタブツ秘書を手懐けたい
私、そんなに暗いオーラを出してた? というか、彼は今来たばかりなのにそれに感づくって、タダモノじゃないな。
少々驚くと共にこうしている理由を思い出し、私は苦笑を浮かべる。
「ちょっとショックなことがあったんで、そのせいですかね」
すると、彼は再びさらっとひとこと放つ。
「失恋?」
「っ……なぜ今度は的確に当ててくるんですか!?」
「女子がショック受けることと言えば、だいたいそれかなって」
「すごい偏見ですね! まぁ、今回は当たってますけど」
見事に的中されて、私は脱力した。
そう、失くした大切なものというのは、大学時代に初めてできた彼氏のこと。十九歳の頃から約三年間付き合って、昨日フラれてしまった。
まだまだショックが癒えず、どんよりした気分になる私に、不破さんは涼しげな顔で言う。
「今の気持ちとか文句とか、話したら多少ラクになるんじゃない」
「そうかもしれませんけど、不破さんとは友達でもないですし……」
ただの同僚で、しかもそんなに話したことのない異性に失恋話を聞かせるのはいかがなものか。
少々驚くと共にこうしている理由を思い出し、私は苦笑を浮かべる。
「ちょっとショックなことがあったんで、そのせいですかね」
すると、彼は再びさらっとひとこと放つ。
「失恋?」
「っ……なぜ今度は的確に当ててくるんですか!?」
「女子がショック受けることと言えば、だいたいそれかなって」
「すごい偏見ですね! まぁ、今回は当たってますけど」
見事に的中されて、私は脱力した。
そう、失くした大切なものというのは、大学時代に初めてできた彼氏のこと。十九歳の頃から約三年間付き合って、昨日フラれてしまった。
まだまだショックが癒えず、どんよりした気分になる私に、不破さんは涼しげな顔で言う。
「今の気持ちとか文句とか、話したら多少ラクになるんじゃない」
「そうかもしれませんけど、不破さんとは友達でもないですし……」
ただの同僚で、しかもそんなに話したことのない異性に失恋話を聞かせるのはいかがなものか。