俺様社長はカタブツ秘書を手懐けたい
ぺこりと一礼して自分のデスクに戻り、五時を過ぎたので書類を片づけ始める。帰る準備をしているうちに桃花から返信があり、置きっぱなしにしていたスマホの画面に、興奮気味の文面が映し出される。
【社長の家でする仕事ってなに!? いかがわしい妄想しかできないんだけど!】
あぁ、ここに仲間がいた。
私と同じことを考えているらしい桃花につい笑ってしまいそうになり、唇を結んで続きを読む。
【でも、恋愛ご無沙汰の麗にはそういう刺激も必要かもよ。今夜は帰ってこなくてもいいからね】
「はぁ?」
語尾にハートマークがついた文を見て思わず声を漏らしてしまい、口を片手で覆う。社長のほうに視線を向ければ、ちょうど帰り支度を整えていて気づいていないみたいだ。
桃花さん、冗談だとわかっていても、妙な緊張感が増しちゃうからやめてよね……。というか、彼にそんな気はないんだってば。
そもそも、社長には彼女はいないんだろうか。ちょっと変わったところもあるけど完璧にイケメンだし、仕事もデキるし、モテないわけがないからな……。
と、スマホに目を落として考えていたとき、ぽんっと肩を叩かれ、驚きで肩が跳ねた。
【社長の家でする仕事ってなに!? いかがわしい妄想しかできないんだけど!】
あぁ、ここに仲間がいた。
私と同じことを考えているらしい桃花につい笑ってしまいそうになり、唇を結んで続きを読む。
【でも、恋愛ご無沙汰の麗にはそういう刺激も必要かもよ。今夜は帰ってこなくてもいいからね】
「はぁ?」
語尾にハートマークがついた文を見て思わず声を漏らしてしまい、口を片手で覆う。社長のほうに視線を向ければ、ちょうど帰り支度を整えていて気づいていないみたいだ。
桃花さん、冗談だとわかっていても、妙な緊張感が増しちゃうからやめてよね……。というか、彼にそんな気はないんだってば。
そもそも、社長には彼女はいないんだろうか。ちょっと変わったところもあるけど完璧にイケメンだし、仕事もデキるし、モテないわけがないからな……。
と、スマホに目を落として考えていたとき、ぽんっと肩を叩かれ、驚きで肩が跳ねた。