俺様社長はカタブツ秘書を手懐けたい
缶ビールを手に取り、プルタブを開けてなんとなく考えていると、私をじっと見ていた桃花が優しい顔をして言う。
「でも麗、前よりずっと楽しそうだよ。大変だけど、その分充実してるって感じ」
「そう? まぁ、あの人に貢献した分お金になるし、ピーターとも遊べるしね」
「いや~それ以外に、もっと重要な理由がある気がするけどなぁ」
「え?」
もっと重要な理由とはなんなのかわからずキョトンとすると、桃花の口角が意味深に持ち上げられる。
「麗も恋愛したことないわけじゃないから、いつかは気づくよね」
彼女は脈絡のないひとことを独り言のように口にして、自分の缶ビールをぐびっと煽った。私はひとり、首を傾げる。
なんで突然恋愛の話が出てくるのだろう。今は不破さんとのことを話していただけなのに。
……と、私もビールを口に運びながら、恋愛と不破さんをなんとなく絡めて考えていたとき、ふと気がついて手を止めた。
「でも麗、前よりずっと楽しそうだよ。大変だけど、その分充実してるって感じ」
「そう? まぁ、あの人に貢献した分お金になるし、ピーターとも遊べるしね」
「いや~それ以外に、もっと重要な理由がある気がするけどなぁ」
「え?」
もっと重要な理由とはなんなのかわからずキョトンとすると、桃花の口角が意味深に持ち上げられる。
「麗も恋愛したことないわけじゃないから、いつかは気づくよね」
彼女は脈絡のないひとことを独り言のように口にして、自分の缶ビールをぐびっと煽った。私はひとり、首を傾げる。
なんで突然恋愛の話が出てくるのだろう。今は不破さんとのことを話していただけなのに。
……と、私もビールを口に運びながら、恋愛と不破さんをなんとなく絡めて考えていたとき、ふと気がついて手を止めた。