不覚にもアイツにときめいた
「え~🖤そんな事ないですよお~🖤」



(男子も敵に回すと怖いからな…。)


その時


チーン


しばらくしてやっとエレベーターが来た。



「あ、エレベーター来ましたよ🖤」



そして俺達は三人でエレベーターに乗った。


(この時間はやっぱ多いな…。)


エレベーターの中は、ぎゅうぎゅうだった。

その時


「あーん、もう寒い。」


そう言って三堂さんは俺の腕を掴み、完全に俺にべったりだ。

(…おい。胸当たってるって。まあ、わざとだろうけど…。)

こーゆのされると萎えるんだよな。


その時


「三堂さん。」


田中が口を開いた。


(…お?何だ?)


「はい?」


「今季節は9月です。」


(ぶっ…。)


田中の突然の発言に俺は笑ってしまった。


「…は?」

三堂さんはポカーンとしていた。

「だけどまだまだ9月だからと言って甘めに見てはいけません。
ましてや外はまだまだ暑いですし。
だからオフィスはいつもクーラーは冷房で全快です。どこも」


「あの…田中さん?」


「寒いなら…これからはカーディガンなど持ってくることをオススメ致します。」

(そう来るか…。)

「え…。」

「では、私はここで。」

田中の発言に俺は笑えるのを必死に堪えた。
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