不覚にもアイツにときめいた
その時、三堂さんと目が合った。


「ぷっ…。田中さん。その荷物どうしたんですか…それにその格好も。ガンガンお肉焼く気マンマンじゃないですかあ~」


(え?)

「あ、これは…その遭難とかの対策に。」



「ぷっ…。遭難って山じゃないんですからあ~」


クスクス


周りからも笑い声が聞こえてきた。


「え…。」


「今はそんなの必要ないんですよお~??」

(…必要ない?)

そんな…

その時、石に躓き

「きゃ!」

盛大にコケてしまった。

バサバサ

「あれ~何か落ちましたよ?…何ですかこれ。」


「あっ…。」


リュックから落とした資料を落としてしまった。

「え…。BBQのしおり…?ぷー!しおりって中学生の林間学校じゃないんですから~!笑わせないで下さいよ~」








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