不覚にもアイツにときめいた
「…よし、だいぶ火起こせたね。」


「はい!」


「私、食材貰ってきます。」


「ありがとう、田中さん。」


そして私は職員の所へ行き、食材を貰ってきた。

「うっ…。重い…。」

(誰かに来てもらえば良かったな。でも皆忙しそうだし…。)

その時

「あ!」

石に躓き、食材を落としそうになってしまった。

(まずい…。)

その時

(あれ?軽い?)

「何やってんだよ。」

振り替えると遠藤が立っていた。

「遠藤!…さん。」

「一人で取りに行ってたの。」

(何でよりによって遠藤…。)

「別にこれぐらい一人で持てますから。」

「のわりにはコケかけたじゃん。」

(…。う、それは否定出来ない。)

「…コケてないですから。」

「田中ってさー案外ドジだよな。」

(はっ…?)
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