不覚にもアイツにときめいた
「はっ…?」

「さっきもコケてたし。まさかしおりなんて作ってくるとは思わなかったけど。」

「……」

「変わってるよな。」


「な!私はただ…皆さんに少しでもお役に立てればと思って…。」

「うん、知ってる。」


その時、遠藤がニッと笑った。

「そのためにこれ頑張って作ったんだろ?」

「…」

「俺は好きだけど?田中のそーゆ所。」

「なっ…!」

「あはは!赤くなってるー!」

「なってません!!」

「ほら、皆の所戻るぞ!」

「あ、ちょっ…!」

そう言って遠藤は両方とも私の荷物を持ってくれた。

(お調子者バカ…。)
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