不覚にもアイツにときめいた
エレベーターを待っていたその時

「おつかれ。」

後ろから声がした。

「わ!」

「はは!田中もそんな声出すんだ。」

そう言って遠藤はいたずらをする子供のように笑っていた。

「びっくりさせないで。」

「冷てーな。同じ同期じゃん。」

「あなたがいると迷惑です。」

その時、遠藤が少し悲しい顔をしていた。

(しまった。今のは言い過ぎた?)

少し反省していたその時、

同じ部署の小林さんが割って入ってきた。

「お疲れ様でーす。」

「由奈ちゃん!お疲れ様~」

「お疲れ様です。」

「お二人でお食事ですか~??ズルーイ。」

「え?🖤う…」

「いえ、違います。」

(危ない危ない…。はいなんて言ったら絶対睨まれるわ…。)

「……。」

「由奈ちゃん今日も可愛いねー!」

(良くやるわ…。)




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