不覚にもアイツにときめいた
「じゃあそろそろ帰るよ~」

近藤さんに言われ、私達は帰る支度をした。

「今日はお疲れ様でした!またやりましょう!ではまた会社で!」

「お疲れ様でしたー!」

そして皆各自自分達の帰る方向に向かった。

(私も帰るか…。)

リュックを背負うとしたその時、

「貸して。」

声が聞こえた。

「遠藤さん…。」


「お前、今日これで朝来たの?」

「…はい。まあ色々対策の為に」

「ふーん。まあ、でも今日結構役目あったじゃん。」

「え?」

「皆、助かったって言ってたぞ。部長も感謝してたじゃん。」

「……」

(…そうだったんだ。私役に立てたんだ…。)


「…そうですか。」


「お前…こうゆう時くらい、素直に…」


「皆さんのお役に立てれて良かったです。」


「お、おう。」













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