不覚にもアイツにときめいた
そして部屋の前のインターホンを鳴らそうとしたその時

「優くーん♪」


麻友が俺の名前を呼び、抱きついてきた。


「麻友、危ねーぞ。」


「へへ🖤優君会いたかった🖤」


そう言って猫のように俺にくっついてくる。


(…ったく、しょーがねーな。)


「上がって上がって~今ねワイン呑んでたの~🖤」


麻友に連れられ俺は部屋に上がった。


「座ってて~今グラス持って来るね」



そう言って麻友は食器棚からグラスを取り出した。


辺りを見回すと、あちこち彼氏らしき物があった。

「彼氏ね…。今日も出張だって…。…おかしいよね。先週もなのに…。」


こうゆう時ふと思う。



どうして皆、恋愛するんだろうって。



特に女なんてそうだ。


「寂しくねーの?」


「…寂しいよ。でも亮ちゃんは絶対帰って来るから。」




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