不覚にもアイツにときめいた
「じゃ、俺帰るわ。」


「ん…。またね。」


そして俺は麻友の部屋から出ていった。

部屋を出れば、全て現実に戻る。

張っていた「嘘」というバリアが剥がれ落ちる。

ピッ

エレベーターで降りていた時、

ブブ

LINEの通知音が鳴った。



< 54 / 68 >

この作品をシェア

pagetop