不覚にもアイツにときめいた
「…よし、着いたよ!皆!」

そしてしばらくしてキャンプ場に着いた。


「な、何ですかここは!?」

(…ん?なんだこの反応。)

田中の反応に対して俺は不思議に思っていた。


「何ってBBQ場だよ?」


「…ただの公園じゃないのですか?」


「…公園だよ?」


「しかし、椅子とかソファとか…もしや…どなたかのお忘れ物ですか??職員の方を呼んで来なければ…。」


(…ぶ。田中、グランピングってそーゆもんだから。)

クスクス


その時、佐藤さんが笑った。


「田中さん、おもしろいねー。これはここの物だから好きに使って良いんだよ?」


「??」

どうやら田中はグランピングを知らなかったらしい。


「えとね、これはグランピングって言うの。」


「グランピング?ってあの、選手が試合前に注射する…。法律で禁止されている」


(…それ、ドー○ングだろw)


心の中でひとりツッコミをしてしまった。


「それは、ドー○ングね。」


その時、鋭く田中さんのツッコミが入った。

「あ…。」

(本当おもしろいな。田中…。)


俺は笑うのを必死にこらえた。

「えと、簡単に言うとね、キャンプ場のオシャレバージョンみたいな感じかな?最近流行ってるんだよ~」



「な、なるほど…。」











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