始まりは途中から。
オープニング


「君は僕にどうしてほしいのん。何を、望んでんのよ?」






━━━そこに立っていたのは性別がわからない、白い髪に銀に近い目。白い服を着て透明な傘をさした人だった。





「僕はっ、僕は殺してほしい!!はやく、殺してよ、ねぇ、生きるのはもう懲り懲り。なんで人間の穢いところばかり見せられなくちゃならないんだよ!!!」







━━━これは、俺がまだなりたてのときの話。








「んふふ……そういうことばかり言ってぇ……。人間の良いところを見て、君と深く関わった人間が死んでいくのが怖いだけなんじゃなーい?」


「っ、そんなことは!!!!」

「無いって、なんで言いきれるのさ。本当にそ?人間はみんなすべて穢いって思ってるのかな?」


「……っ、」


「親しい人間は死んでって、自分だけ置いてけぼり。そこには虚しさと寂しさと後悔が残るだけ、、…………違うのか?」


「そ、んな、こと……、ち、がう……違う……違う、違う違う違う!!!!!!」


「ふふっ……。可笑しいね、君は。人が死ぬのは当たり前なのにさぁ……。
君のような、“不老不死の化け物”とは違ってね?」


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