私の好きな警察官(ひと)!
「毎日毎日、良くも飽きずに同じセリフが言えるな」


「だって、蓮見さんが毎日かっこいいんだから仕方ないじゃないですか」


「そろそろ本気で、ストーカーの被害届でも出すかな」


はぁ、と深いため息をついて私を見つめる彼、
蓮見 和弥 (はすみ かずや)。
私よりも3つ年上の26歳らしい。



「やだなぁ、私は蓮見さんとの愛を育みに来てるだけなのに!」



黒髪の短髪。世の女性を虜にするには十分すぎる程に整った顔立ち……あぁ、そのキリッとした目で見つめられると堪らなく痺れます。



おまけに180cm近い高身長で着こなす制服姿が、こりゃまた……


堪らんのです。



「ったく、警察官がストーカー被害にあうなんて前代未聞だな」


「だから、私はストーカーじゃありませんってば!」



そう、そして何を隠そう。


彼は私の住んでいるアパートから徒歩5分ほどに位置する、最寄交番の警察官なのです。


ブルーの半袖ワイシャツに、紺色のズボン。
腰に巻かれたベルト、胸ポケに入ってる警察手帳。



あぁ、蓮見さんの頭に乗ってる制帽になりたい。


……私、赤羽 香恵(あかば かえ)。


23歳。OLやりながら、警察官に恋してます。
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