私の好きな警察官(ひと)!
「蓮見さん……」
その人を見た瞬間、周りの音が聞こえなくなって無意識に駆け寄りたい衝突に駆られる私を、
「おい、赤羽?」
生田が不思議そうに引き止めた。
その瞬間ハッと我に返る。
いけない、いつもの癖で走り出すところだった。
蓮見さんは交番の前で何やらおばあちゃんに道案内中のようで、幸い私には気づいていない。
すぐそこに見えている道を左折してしまえば、蓮見さんに気付かれることなくアパートまで向かえる。やっぱり今日はそこを曲がろう。
めっちゃ名残惜しいけど!!!!
そう、強く心に誓った私はこのとき
「てか赤羽、今、"蓮見さん"って言ったよな?それって、例の赤羽の好きな」
「ち、ちょっ!生田!!!」
生田が私の好きな人が"蓮見さん"と言う名前だと知っていることをすっかり忘れていたのだ。
「は?香恵、まさかあのお巡りさんのこと?」
麗奈の驚く声に胸のバクバクは最高潮。
「うわ、赤羽顔真っ赤だぞ」
「へぇ、赤羽ってば男なんか興味ないって感じなのにね」
KY藤沢とにこやかドSのミヤにまで茶化されて、いよいよ赤羽 香恵23歳、大ピンチ到来。
否定しようと口を開くも、蓮見さんを想う気持ちがそれを邪魔してしまう。だって、好きだし。嘘でも違うなんて言いたくない。だけど……
「へぇ〜、赤羽が警察官に溺れるとはなぁ?みんな興味あるよな?」
「「「もちろん」」」
「ちょ、ま!待って……!違う、その……ほら!」
「紹介しなさいよ、香恵!私たちの仲じゃない?」
みんなから偽りの優しい眼差しを浴びている今、あぁ……直ちに否定するべきだったんだな、と悟らざるを得なかったのは言うまでもない。
その人を見た瞬間、周りの音が聞こえなくなって無意識に駆け寄りたい衝突に駆られる私を、
「おい、赤羽?」
生田が不思議そうに引き止めた。
その瞬間ハッと我に返る。
いけない、いつもの癖で走り出すところだった。
蓮見さんは交番の前で何やらおばあちゃんに道案内中のようで、幸い私には気づいていない。
すぐそこに見えている道を左折してしまえば、蓮見さんに気付かれることなくアパートまで向かえる。やっぱり今日はそこを曲がろう。
めっちゃ名残惜しいけど!!!!
そう、強く心に誓った私はこのとき
「てか赤羽、今、"蓮見さん"って言ったよな?それって、例の赤羽の好きな」
「ち、ちょっ!生田!!!」
生田が私の好きな人が"蓮見さん"と言う名前だと知っていることをすっかり忘れていたのだ。
「は?香恵、まさかあのお巡りさんのこと?」
麗奈の驚く声に胸のバクバクは最高潮。
「うわ、赤羽顔真っ赤だぞ」
「へぇ、赤羽ってば男なんか興味ないって感じなのにね」
KY藤沢とにこやかドSのミヤにまで茶化されて、いよいよ赤羽 香恵23歳、大ピンチ到来。
否定しようと口を開くも、蓮見さんを想う気持ちがそれを邪魔してしまう。だって、好きだし。嘘でも違うなんて言いたくない。だけど……
「へぇ〜、赤羽が警察官に溺れるとはなぁ?みんな興味あるよな?」
「「「もちろん」」」
「ちょ、ま!待って……!違う、その……ほら!」
「紹介しなさいよ、香恵!私たちの仲じゃない?」
みんなから偽りの優しい眼差しを浴びている今、あぁ……直ちに否定するべきだったんだな、と悟らざるを得なかったのは言うまでもない。