ニコニコ星人にご注意を
アオト…
話があるんじゃなかったの?
そう言うあたしを、まっすぐ見つめている。
笑顔はどっか行ってしまってる。
何を言おうとしてるの…?
ミチカ…。覚えてる?
高校生の時、俺たちどうやって付き合うことに
なったか。
え?
あの頃…あたしはアオトが好きだったけど
取り巻きが多くて…外から見てるだけだった。
だけど…気がついたら、アオトが隣にいて…
いつの間にか、彼女になってた。
アオトが、何を言いたいのかわからなくて
返事ができないでいると、
俺…モテるじゃん?
と、真面目な顔をして言う。
は?
あ、いや、昔から、俺のこと好きって
言ってくれる子を大事にしたいって
思ってたんだけど…
だよね。よく知ってる。
誰も傷つけたくないって、
本気で思ってたんだよ。アホだよね。
今思えば、ほんと子供だったよな。
それは…周りも、あたしも…かも。
そんな奴だってわかってたけど、
それでもいいと思ってた。
気づかなかったんだ。
俺を好きになってくれる気持ちを大事に
したいって言いながら、本当は誰も幸せに
なんてしてないって。
それを、教えてくれた人がいたんだ。
ほんと…衝撃的だったよ。