ニコニコ星人にご注意を
近づきたいけど近づけないのと、
なんだか複雑ながっかりで
朝1番の楽しみが、くすんできてしまって。
最近は、同じ電車に乗れない日も増えてきた。
たまに見かけると、妙に胸が痛むし。
そんな日々の中、職場の異動人事があり。
送別会の帰り道。
ホームに…あいつを見つけてしまった。
降りる駅が同じなんだから、あり得ない
ことではないのに、正直プチパニックだ!
ど、ど、どうする…?
隠れるところがない。ホーム移動しようにも、
一直線で丸見えだよ!
いや、落ち着けミチカ。
あいつが…あたしのこと覚えてる訳が無いよ。
たーくさんいる女の子の1人だったんだから。
そうだよ。うん…。また胸がチクリと痛む。
やだな。もう。
あいつがこっち向く前に、早く電車来て!
…願いも虚しく。
もしかして、ミチカ?
ずっと下を向いていたけど、近くで名前を
呼ばれ、え!?と、顔をあげると。
いつのまに来たやら、あたしの前で
こっちを、見ながら。
ニコニコニコニコ。
お前は、ニコニコ星人か!!
…脱力して、あきらめ。
はい…。まさしく。
なんで、覚えてるのかしら?
だいぶそっけない答えになったのは。
いまだに優しくなれないほど…
引きずってたんだろうか。