にせもの王子さま
自分でスカウトしたからか、社長は水上さんに甘い。
「だけどね、水上。アンタが手伝っちゃダメよ。関口が1人ですること!」
「ええええ!」
水上さんが助けてくれるかも!と期待した私は、思わず大声を上げる。
社長は、そんな私を迷惑そうに見た。
「当たり前でしょ! お荷物なのは、アンタ1人なんだから!」
そして社長は、水上さんが掴んだままの私の腕をチラリと見て、
「まったく、水上は関口に甘いんだから!」
鼻息荒く言う。
そう言う社長こそ、水上さんに甘いじゃん・・・。
「わかりました。でも、アドバイスはいいですよね?」
水上さんが食い下がってくれる。
社長は頰に手を当てて少し考え、目を伏せた。
「アドバイスぐらいならいいわ。まぁ、せいぜいがんばりなさい」
回れ右をして向きを変え、片手をあげてヒラヒラさせながら、応接スペースの隣にある社長室へと向かった。
「だけどね、水上。アンタが手伝っちゃダメよ。関口が1人ですること!」
「ええええ!」
水上さんが助けてくれるかも!と期待した私は、思わず大声を上げる。
社長は、そんな私を迷惑そうに見た。
「当たり前でしょ! お荷物なのは、アンタ1人なんだから!」
そして社長は、水上さんが掴んだままの私の腕をチラリと見て、
「まったく、水上は関口に甘いんだから!」
鼻息荒く言う。
そう言う社長こそ、水上さんに甘いじゃん・・・。
「わかりました。でも、アドバイスはいいですよね?」
水上さんが食い下がってくれる。
社長は頰に手を当てて少し考え、目を伏せた。
「アドバイスぐらいならいいわ。まぁ、せいぜいがんばりなさい」
回れ右をして向きを変え、片手をあげてヒラヒラさせながら、応接スペースの隣にある社長室へと向かった。