にせもの王子さま
社長室の扉が閉まるのを待って、水上さんが掴んだままの私の腕から手を離す。
「ごめんな、結構強く引っ張った。痛かったよな?」
「いえ、大丈夫です。助けてくださってありがとうございました」
水上さんは、眉間に皺を寄せる。
でも、その表情ですらもきれいだ。
「助けられてないよ。1人に減ったとは言え、スカウトに使える時間が1週間しかないんだぞ?」
水上さんがため息をついた。
額に手を当てて考え込む水上さんに、思わず見入ってしまう。
この会社に入って、水上さんに指導してもらうようになってから3年がたつ。
3年も一緒にいたら、少しぐらい慣れてきてもいいような気がするのに、いまだに、水上さんと一緒にいると緊張するし、ドキドキしてしまう。
同じきれいな顔でも、社長は平気なんだけどなぁ・・・。
「あ」
突然、水上さんが顔を上げた。
何か思いついたみたいに、キラキラした顔をしている。
うっ、まぶしい・・・。
「ごめんな、結構強く引っ張った。痛かったよな?」
「いえ、大丈夫です。助けてくださってありがとうございました」
水上さんは、眉間に皺を寄せる。
でも、その表情ですらもきれいだ。
「助けられてないよ。1人に減ったとは言え、スカウトに使える時間が1週間しかないんだぞ?」
水上さんがため息をついた。
額に手を当てて考え込む水上さんに、思わず見入ってしまう。
この会社に入って、水上さんに指導してもらうようになってから3年がたつ。
3年も一緒にいたら、少しぐらい慣れてきてもいいような気がするのに、いまだに、水上さんと一緒にいると緊張するし、ドキドキしてしまう。
同じきれいな顔でも、社長は平気なんだけどなぁ・・・。
「あ」
突然、水上さんが顔を上げた。
何か思いついたみたいに、キラキラした顔をしている。
うっ、まぶしい・・・。