にせもの王子さま
そして、渋谷や原宿、代官山と人の集まりやすい所に立ち続け、あっという間に、今日が社長との約束の日。
かわいい子、きれいな子、目立つ子、おしゃれな子・・・とにかく、あっ! と思った子には、片っ端から声を掛けた。
だけど、話すら聞いてもらえずに終わる事がほとんど。不審な目で見られる事もあった。
今日も場所を変えながら、がんばって声を掛けている。
だけど、なかなか思うようにはいかないもので。時間はもう、夕方。
季節的に日が傾く時間が遅くなってきていて、この時間でもまだ明るいとは言っても、あまり遅い時間になってくるとスカウトできそうな年齢の子達が減ってくる。
残り時間も少なくなってきていた。
もう、ダメかな・・・。
こうなると、人間ロクな考えが浮かばない。
このまま仕事を辞める事になっても、次の就職先が決まるまで、両親にばれずに済む方法はないだろうか。
そんな事で頭がいっぱいになっていく。
かわいい子、きれいな子、目立つ子、おしゃれな子・・・とにかく、あっ! と思った子には、片っ端から声を掛けた。
だけど、話すら聞いてもらえずに終わる事がほとんど。不審な目で見られる事もあった。
今日も場所を変えながら、がんばって声を掛けている。
だけど、なかなか思うようにはいかないもので。時間はもう、夕方。
季節的に日が傾く時間が遅くなってきていて、この時間でもまだ明るいとは言っても、あまり遅い時間になってくるとスカウトできそうな年齢の子達が減ってくる。
残り時間も少なくなってきていた。
もう、ダメかな・・・。
こうなると、人間ロクな考えが浮かばない。
このまま仕事を辞める事になっても、次の就職先が決まるまで、両親にばれずに済む方法はないだろうか。
そんな事で頭がいっぱいになっていく。