にせもの王子さま
誠さんは1度奥に引っ込み、CLOSEと書かれたプレートを持って先程入ってきた扉から出て、またすぐに戻ってきた。
プレートをかけてきたみたい。
そして、空いていたひとり掛けのソファに座った。
誠さんが座り終わったのを確認してから、私は悠さんの方を向き、口説きにかかる。
「悠さんを見たときに、絶対芸能界にいるべき人だと思ったんです! 声をかけたのが私が初めてなんて、本当に奇跡みたいです! 試しに1度、写真だけでも撮りましょう!」
断る隙を与えまいと、早口でまくしたてる。
「あ、確認なんですが、悠さんはおいくつですか!?」
私の勢いに圧倒されつつ、悠さんが小さく答えてくれた。
「ハタチです」
私より4歳下か。
「大学生ですか? それとも、社会人ですか?」
「大学生2年生です」
あ、私は今年誕生日がきたら25歳になるから、私より5歳下か。
そう思うと、なんか若い。
プレートをかけてきたみたい。
そして、空いていたひとり掛けのソファに座った。
誠さんが座り終わったのを確認してから、私は悠さんの方を向き、口説きにかかる。
「悠さんを見たときに、絶対芸能界にいるべき人だと思ったんです! 声をかけたのが私が初めてなんて、本当に奇跡みたいです! 試しに1度、写真だけでも撮りましょう!」
断る隙を与えまいと、早口でまくしたてる。
「あ、確認なんですが、悠さんはおいくつですか!?」
私の勢いに圧倒されつつ、悠さんが小さく答えてくれた。
「ハタチです」
私より4歳下か。
「大学生ですか? それとも、社会人ですか?」
「大学生2年生です」
あ、私は今年誕生日がきたら25歳になるから、私より5歳下か。
そう思うと、なんか若い。