にせもの王子さま
誠さんは悠さんの方を向き、奥から飲み物を取ってくるよう指示をした。
素直に立ち上がり、奥へと引っ込む悠さん。
悠さんが奥へ入ってしまったのを見て、誠さんは急に真顔で私を見てきた。
「悠がね、自分から何かしたいって言うのは本当に珍しいことなんだ。」
そうなんだ・・・。
「田舎が嫌だから」と東京に出てきて、「帰りたくないから」とジタバタして。
自分の気持ち第一で動く私には、わからない事だった。
誠さんは膝の上に肘を置き、組んだ手に視線を落としてから、また視線を私に戻した。
「・・・正直、悠に芸能人は向かないと思ってる。 でも、あいつが何かしたいって言い出した事は、応援してやろうとずっと思ってたから」
誠さんが視線を外して、恥ずかしそうに笑った。
「トシが離れてるのもあって、俺、あいつがかわいくてね。 ・・・あやちゃん、あいつのことよろしくね」
素直に立ち上がり、奥へと引っ込む悠さん。
悠さんが奥へ入ってしまったのを見て、誠さんは急に真顔で私を見てきた。
「悠がね、自分から何かしたいって言うのは本当に珍しいことなんだ。」
そうなんだ・・・。
「田舎が嫌だから」と東京に出てきて、「帰りたくないから」とジタバタして。
自分の気持ち第一で動く私には、わからない事だった。
誠さんは膝の上に肘を置き、組んだ手に視線を落としてから、また視線を私に戻した。
「・・・正直、悠に芸能人は向かないと思ってる。 でも、あいつが何かしたいって言い出した事は、応援してやろうとずっと思ってたから」
誠さんが視線を外して、恥ずかしそうに笑った。
「トシが離れてるのもあって、俺、あいつがかわいくてね。 ・・・あやちゃん、あいつのことよろしくね」