にせもの王子さま
王子さまの素顔
1
さて、後はこのミラクルを社長に報告するのみ!
事務所の最寄駅から徒歩3分ほどの距離にある、15階建ての新しいビル。
このビルの13階に事務所が入っている。
朝とは違い、スキップしてしまいそうなほどの軽い足取りで、事務所へと戻るためビルに入る。
正面玄関から入って、真っ直ぐ進んだ突き当たりがエレベーターホールになっている。
エレベーターを待っていると、同じように戻ってきた水上さんが隣に並んだ。
「お疲れ。 最終日だったけど、どうだった?」
水上さんが心配そうに私を見下ろしている。
私は、満面の笑みでピースサイン。
「見つけちゃいました!」
私の返事を聞いた水上さんが、珍しく口をポカンと開けた、間の抜けた顔をした。
でも、その顔もかっこいいって・・・ちょっとズルくないですか?
「スカウト出来たってこと?」
「そうなんです! 出来たんです!」
嬉しくて、思わず声が大きくなる。
事務所の最寄駅から徒歩3分ほどの距離にある、15階建ての新しいビル。
このビルの13階に事務所が入っている。
朝とは違い、スキップしてしまいそうなほどの軽い足取りで、事務所へと戻るためビルに入る。
正面玄関から入って、真っ直ぐ進んだ突き当たりがエレベーターホールになっている。
エレベーターを待っていると、同じように戻ってきた水上さんが隣に並んだ。
「お疲れ。 最終日だったけど、どうだった?」
水上さんが心配そうに私を見下ろしている。
私は、満面の笑みでピースサイン。
「見つけちゃいました!」
私の返事を聞いた水上さんが、珍しく口をポカンと開けた、間の抜けた顔をした。
でも、その顔もかっこいいって・・・ちょっとズルくないですか?
「スカウト出来たってこと?」
「そうなんです! 出来たんです!」
嬉しくて、思わず声が大きくなる。