にせもの王子さま
そのタイミングで、エレベーターが来た。
水上さんに先に入ってもらい、操作盤の前に立つ。行き先の13階を押して、水上さんに向き直った。
「大学生の子なんですけどね、背が高くてかわいい感じの子なんですよ! 持ってる雰囲気が上品で、王子さまみたいな」
エレベーターが上昇を始める。
今日見た悠さんの笑顔を思い出して、私のテンションが再び上がった。
かわいかったなぁ。
「そっか。 見つかってよかったな」
そう言って、優しく笑った水上さんは、私の頭に手を置き軽く撫でた。
おっ・・・! これは、いい子いい子!?
予想していなかった水上さんの行動に、思わずドキッとしてしまう。
水上さんはきっと、意識せずにこういう事をしちゃう人。まったくもって、心臓に悪い。
ドキドキしている事に気付かれないように、わざと明るく「はいっ」と返事をした。
水上さんに先に入ってもらい、操作盤の前に立つ。行き先の13階を押して、水上さんに向き直った。
「大学生の子なんですけどね、背が高くてかわいい感じの子なんですよ! 持ってる雰囲気が上品で、王子さまみたいな」
エレベーターが上昇を始める。
今日見た悠さんの笑顔を思い出して、私のテンションが再び上がった。
かわいかったなぁ。
「そっか。 見つかってよかったな」
そう言って、優しく笑った水上さんは、私の頭に手を置き軽く撫でた。
おっ・・・! これは、いい子いい子!?
予想していなかった水上さんの行動に、思わずドキッとしてしまう。
水上さんはきっと、意識せずにこういう事をしちゃう人。まったくもって、心臓に悪い。
ドキドキしている事に気付かれないように、わざと明るく「はいっ」と返事をした。