にせもの王子さま
4
モッサリしてる。ダサい。目立たない、さえない大学生。
それが、今日の悠さんを見た私の印象だった。
初めて会ったあの日とは、まったく違う。
「あの、わかりましたか?」
受話口から、戸惑っている悠さんの声が聞こえて、電話が繋がったままだったことを思い出した。
あわてて携帯を持ち直す。
「あ、はい! コーヒーを注文してからそちらへ向かおうと思うんですけど、悠さんもコーヒーでいいですか?」
隣には、まだギャアギャア言っている社長。
社長を落ち着ける為にも、とりあえず、少し時間を稼ごうと思った。
幸いな事に、このカフェはオーダーをレジでするようになっている。
「あ。僕、落ち着かなかったので、先に注文してしまったんです・・・。すみません」
申し訳なさそうに悠さんが言った。
「いえ、私達が少し遅くなってしまったので。お待たせしてしまってすみません。では、注文したらすぐ席に向かいますね」
それが、今日の悠さんを見た私の印象だった。
初めて会ったあの日とは、まったく違う。
「あの、わかりましたか?」
受話口から、戸惑っている悠さんの声が聞こえて、電話が繋がったままだったことを思い出した。
あわてて携帯を持ち直す。
「あ、はい! コーヒーを注文してからそちらへ向かおうと思うんですけど、悠さんもコーヒーでいいですか?」
隣には、まだギャアギャア言っている社長。
社長を落ち着ける為にも、とりあえず、少し時間を稼ごうと思った。
幸いな事に、このカフェはオーダーをレジでするようになっている。
「あ。僕、落ち着かなかったので、先に注文してしまったんです・・・。すみません」
申し訳なさそうに悠さんが言った。
「いえ、私達が少し遅くなってしまったので。お待たせしてしまってすみません。では、注文したらすぐ席に向かいますね」