にせもの王子さま
社長が誠さんに名刺を差し出して挨拶をしている隣で、小さくなっている悠さんを見た水上さんが、眉をひそめながらそっと私に近付いてきた。
「あの子がスカウトした子?」
小声で話すために、なかなかの距離に接近してくる水上さん。
綺麗な顔が間近に見え、心臓が暴れ出す。
「はっ、はい! 小野原悠さん、21歳大学生の方です」
しまった、ドキドキしてどもってしまった。
「・・・あのさ。酷い事言うようだけど・・・どこにピンときたの?」
言いながら、水上さんがチラリと悠さんを見たのがわかった。
遥さんも静かに水上さんの隣に移動して、無表情で悠さんを見つめている。
「いや・・・スカウトした時は、ああじゃなかったんです・・・」
ため息と共に言葉をはき出す。
「へぇ・・・?」
水上さんは、腕を組んで不思議そうな顔をしながら、社長と誠さんのやり取りを見ている。
遥さんは無表情のままだ。
「あの子がスカウトした子?」
小声で話すために、なかなかの距離に接近してくる水上さん。
綺麗な顔が間近に見え、心臓が暴れ出す。
「はっ、はい! 小野原悠さん、21歳大学生の方です」
しまった、ドキドキしてどもってしまった。
「・・・あのさ。酷い事言うようだけど・・・どこにピンときたの?」
言いながら、水上さんがチラリと悠さんを見たのがわかった。
遥さんも静かに水上さんの隣に移動して、無表情で悠さんを見つめている。
「いや・・・スカウトした時は、ああじゃなかったんです・・・」
ため息と共に言葉をはき出す。
「へぇ・・・?」
水上さんは、腕を組んで不思議そうな顔をしながら、社長と誠さんのやり取りを見ている。
遥さんは無表情のままだ。