にせもの王子さま
そう、あんな感じじゃなかったはずなのに・・・。
でも、もう話は進んでいる。これからどうなるのかはわからないけど、今はただ見守るしかない私。
落ち着かない気持ちを誤魔化すために目を閉じると、田舎へと帰る自分が安易に想像できてしまった。慌てて、頭を振って想像を止める。
頭を上げると、社長にお辞儀をして、誠さんと悠さんが会議室を出ていくのが目にうつった。
どうやら、別室でヘアメイクに取り掛かるらしい。
それを見た原さんも、機材を鞄から取り出してセッティングし始めた。
各々が動き出したのを見ていた社長が、私達に気付き、こちらに近付いてくる。
「アンタ達、何、ヒマなの?」
いや、何もできないからここにいるんです・・・。
「ヘアメイクはお兄さんが担当するそうですけど、スタイリストはいらなかったんですか?」
水上さんが社長に確認する。
そう、私もそれが気になっていたんだ。
でも、もう話は進んでいる。これからどうなるのかはわからないけど、今はただ見守るしかない私。
落ち着かない気持ちを誤魔化すために目を閉じると、田舎へと帰る自分が安易に想像できてしまった。慌てて、頭を振って想像を止める。
頭を上げると、社長にお辞儀をして、誠さんと悠さんが会議室を出ていくのが目にうつった。
どうやら、別室でヘアメイクに取り掛かるらしい。
それを見た原さんも、機材を鞄から取り出してセッティングし始めた。
各々が動き出したのを見ていた社長が、私達に気付き、こちらに近付いてくる。
「アンタ達、何、ヒマなの?」
いや、何もできないからここにいるんです・・・。
「ヘアメイクはお兄さんが担当するそうですけど、スタイリストはいらなかったんですか?」
水上さんが社長に確認する。
そう、私もそれが気になっていたんだ。