リストカット
第1章 リストカット
さようなら
私が書いていたケータイ小説がバレて、アカウントを消してもダメ。
メッセージに恐ろしいことを書き加えてもアイツは反省せずに笑ってる。
許さない。絶対に許さない。
赤月美那(あかつきみな)を私は絶対に許さない。
私の悪口を大声で言ってさ、私の人生の全てを奪った。
倉上陽太(くらかみようた)、お前も許せない。
だからお前らの人生の全てを私が奪ってやるよ。
私がお前らを苦しめてやる。
生まれ変わったら、お前より幸せになって殺しに行くよ。
彼女はシャーペンの芯が折れるくらいの力と想いを込めながら「遺書」を書いていた。
< 1 / 45 >