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最終章 真夏の奇跡
「行くぜ!ドリーム団!」
「おー!!」
仲良く花火をする若者たち。みんな笑顔だった。
「もう肉焼けた?」
男子が振り返り、女の子に聞いた。
「たくさん焼けたよ!」
「ありがとう」
――栞奈!
肉を頬張る青年たち。笑顔で肉を焼きながら食べていたのは、笑顔の女の子――栞奈だった。
「栞奈、花火買ってきてやったぞ」
「ありがとう、篠原先生」
「ドリーム団の時は裕也でいいって」
裕也と栞奈は買ってきた花火を開けて遊び始めた。二人共、笑顔だった。
栞奈が目覚めたのは、つい最近のことだった。