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栞奈の遺書を清香にも見せると、大泣きしてしまった。
「赤月さんに叱ってきます。絶対に許しませんから」
翔太はそう言って走り出した。
翔太は美那を談話室に呼び出し、話をすることになった。
「赤月美那。お前は栞奈が自殺しようとしたって聞いてどう思ったか?」
美那は目を伏せた。まだ自分のせいだとは思っていないだろうか。
翔太は栞奈の遺書を美那の前に置いた。
「これは栞奈の遺書だ。お前の名前がたくさん書かれてるよ。反省しろよな」
美那は恐る恐る栞奈の遺書を広げて、読み始めた。衝撃的過ぎる内容だったのか、美那は目を見開いていた。
「これでどう思った?赤月美那」
美那は俯いてしまった。自分のせいだと知った今、なんとも言えない気持ちになった。
「あと、倉上も許せない……」
翔太は本音を呟いた。美那もその名前にビクッと肩を震わせた。
「反省文を書け。五枚以上な。また今度、栞奈について聞くよ」
翔太は美那の前に原稿用紙を置いて談話室から出て行った。
「栞奈、どうして……」
泣きたい気持ちを抑えながら、自分が担当する教室に向かった。