ひとつの恋
となりで
あたしの朝の始まりはいつも
君のとなり。
「ん~…ん…?」
「おい!いつまで寝てんだコラっ」
「…ぉはょぅ?」
「いいからっ!起きろやっ!!」
うん。今日も君のとなりから朝がはじまった。
アタシの特権。
君がダイスキな、幼なじみの大特権。
「ふふふっ♪」
「ふふふっ♪じゃなくて、はやく制服きろよっ」
寝起きもみられてるけど気にしない。
ちゃんと玄関で鏡をみて会う準備をするの。
「おはようっ!!」
「おはようじゃないから。何分かけて起こしたと思ってんだよ」
「昨日ね、テレビ見ながら寝ててね…」
手と手がとなり合わせ。
この距離がちょっと嫌なの。
なんていうか…繋いでよっ!!
って感じがするよ…
こんなにも近くにいてくれる君と
はじまる朝はなんてすばらしいんだろ。
「はやくはやくっ!」
ちょっと手首の裾をつかんで走ってみる。
朝のダイスキなじかんはずっと君といたいな。
これからもずうっと。
ダイスキだよ。