ネバーランドへようこそ!
「てんめぇぇぇぇ!俺のいちこ饅頭勝手にくったろゴラァ!」

「だって、別に『フックの』って書いてなかったんだもん。名前書いてない方が悪いよね」

「お前の分はちゃんと別にあっただろうが!」

えーと、何なのかしら?この見るからに海賊っぽい人。

ていうか、中々のイケメンね。

「あのー、この人誰?」

「おっさん誰?」

「おじちゃん誰?」

いやいや、どう見てもまだ二十代だから、おじさんじゃないでしょ。

「おじさんだなんて、そんな本当のこと言っちゃ駄目だよ」

しーっと口元に指を当てるピーター。

ねえ、後ろの人の額に青筋浮かんでるわよ?

「上等だガキども。俺が一から礼儀というものを教えてやる」

「待って!ピーターはボコボコにしていいけど、弟達は止めて!」

「えー?酷い」

だって、貴方元凶じゃない。

「……お嬢ちゃんは誰だ?」

お嬢ちゃんって、子供扱いみたいでなんか嫌ね。

「私はウェンディよ!」
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