ネバーランドへようこそ!
「ふーん。俺はフックだ。いずれ海賊王になって七つの玉を集める男だ」

何か言っちゃいけないワード二つも入ってたわよ?!

「無理じゃん。ばっかじゃないの?バーカ」

ピーター。鼻ほじりながら舌出すんじゃないわよ。

イケメンの無駄遣いよ。

「こんのガキィィィィ」

ボキボキと手を鳴らしているフックさん。

取り敢えず、弟達の教育的にも、喧嘩は止めた方がいいわね。

「落ち着いて、フックさん」

「……ふぅー。まぁ、何時ものことだな。……ところで、ウェンディは何でネバーランドに来たんだ?」

「来たくて来たんじゃないの」

私はピーターに連れてこられたことを話した。

「……またかよ」

「また?」

どういうこと?

「俺も、遊び相手がほしいとかどうとかで、いきなり連れてこられたんだよな。お陰で保護者代わりだ」

フックさんって、見た目怖そうだけどいい人そうね。

ていうか、そう簡単にほいほい人拉致っていいの?
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