ネバーランドへようこそ!
なんだかんだで満喫
「ウェンディ!これ壊れた」

「ウェンディ、お腹すいた」

「ウェンディ、トイレ」

……あんたらね~。

「私は貴方達のお母さんじゃないのよ?!まったく!ピーターはむやみやたらに物をいじくらないの!ジョンはお菓子でもつまんで待ってなさい!マイケルは今すぐトイレ行きなさい!」

手のかかる弟二人に、得たいの知れない男の子の世話まで……。

もー、どうしてこうなるのよ!

「大変だな。姉っていうのも」

フックさん。その割烹着何なの?面白すぎるわ。

「俺はあいつらの飯作るから、そっち頼む」

「ええ。でも悪いわね。弟達の分まで」

「別に。三人分なんてそんな変わんないだろ」

やだこの人、イケメン。

「私、結婚するならフックさんみたいな人がいいわ。てか結婚して」

「断る。てか、ロリコンで捕まる」

「大丈夫よ。年齢ごまかせば」

家事できてイケメンってお得じゃない。こんな人まず現実にはいないわ。

後は、海賊以外の職業を探してもらえれば。

「年齢ごまかせるほど大人びてねーだろ。てか、いくつだよ!」

「女はね、永遠の二十歳(オトメ)なのよ」

「十三才くらいだろどうせ」

女の子の年齢をドンピシャで当てるなんて、デリカシーないわ!
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