ネバーランドへようこそ!
「…………で?」

「一生幸せにするので、結婚してください」

薔薇の花束(が無いので、ティッシュで作った)をフックさんに差し出すと、フックさんは「こいつやべぇ」という顔をしている。

「いや、無理」

「何でよー!」

「てか、お前まだ結婚できる年齢じゃ無いだろ。後、もし結婚できる年齢になったとしても、その頃には俺大分老けてると思うぞ」

別に、フックさんが老けていようといまいと関係ないのよ。

だって、家事出来るんだもの!

家事出来るだけで勝ち組なのよ?!

「……むー」

「……はぁ。しょうがないな」

フックさんは私の頭に手を乗せた。

「?」

「お前が結婚できる年になっても、まだ俺と結婚したかったらここに来い。そしたら貰ってやる」

「……本当?」

フックさんは無言で頷いた後、にやっと笑った。

「だから、せいぜい良い女になれよ?」

「ええ!」

「うわ、ロリコン変態野郎だ。お巡りさぁぁぁぁん!いたいけな女の子に手を出そうとしてる変態がいまぁぁぁぁす!!」

良い感じに終わろうとしたのに、ピーターの一言で台無しよ!

「……てめぇ。今日の夕飯にピーマンのフルコースにしてやろうか?名前も似てるしよ」

「うぇぇぇ。止めてよあんなゲテモノ」

「遠慮するなよ。沢山食え」

「うわーん!ウェンディ助けてー!」

……早く帰して。
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