生徒会長は女の子が苦手です
ほんとにもう。


自分の妹に怪我させるとかどんだけやかましいんだよ。



「七瀬、ごめんな…」


「気にしてないよ。いつものことだし。


今まで生きてきた中で私の怪我の原因、8割お兄ちゃんで1割伊織だから」


え、今俺巻き込まれた。


「ごめんな七瀬ぇ…。


今伊織の名前が出たことに関して苛立ちが抑えられないけどどうすればいい?」


「知らないよそんなの。自分で解決してよ」


兄弟の会話に俺が入れるはずもないので、皿を洗い終わっても、キッチンに立ちっぱなしの俺。


「伊織に怪我させられたことあるのか?」


「ん?昔、伊織が女の子苦手になった時、あったでしょ?


あの頃、私女の子たちに言い返したら平手打ちされて。


まぁ、私イラっときちゃってボロクソ言っちゃったんだけどね?


あと、昔伊織が誰にも何も言わずに家から出ていって帰ってこなかった時。私めちゃくちゃ走りまわって足捻挫した。


結局、私の家の裏で寝てたんだけど。


あとねー、2年前、伊織走るの速いくせに私のこと引っ張ったまま自分のペースで走って、私足もつれてこけた。


それと先週の体育祭。伊織が頑張れっていったから、一生懸命走ったらこけた」
< 119 / 193 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop