生徒会長は女の子が苦手です
七瀬は気持ちよさそうにすやすやと寝て息を立てつつ寝ている。


かわいい。


七瀬の髪をさらさらと触る。


てか俺と一緒の部屋にいて風邪うつらないのか心配なんだけど。


やっぱ起こしてでも連れて出るべきだろ…。


いや、でも、寝不足でひどい顔してるし…。


寝かせておいてあげたほうがいいのかな…。



「なーちゃーん!!」



すると、玄関の方から子どもの高い声が聞こえた。



「ん…。理沙ちゃん…」


「大丈夫?」


「うん」



七瀬は目をこすりながら体を起こすと立ち上がった。


それと同時にフリフリのワンピースを着た5歳ぐらいの女の子がドアを勢いよく開けて立ち止まった。


七瀬を見ると目をキラキラさせて、飛びついた。


「なーちゃん!!」


「理沙ちゃん、久しぶり!!」


「久しぶり!なーちゃん!私、お姉ちゃんになるの!」


「そうだね。よかったね。妹?弟?」


「弟2人!」


「そっか。理沙ちゃんここの部屋バイキン飛んでるから出ようか」


「うん?バイキン?」


「そう。汚いのがいっぱい飛んでるの」


ひどい言われよう。


俺泣く。



「わかったー!あっちで遊ぼう!なーちゃんと遊ぶのにトランプ持ってきたの!」


「そっか、ありがとう。一緒にしよっか」
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