生徒会長は女の子が苦手です
七瀬が相手しているのは姪。すでに七瀬はおばさんなのだ。


七瀬はとても優しい顔をしていて。


「七瀬ぇ!無事か!?何もされてないか!?」


「うるさい、パパは黙って家事してあげて」



とびらの方からお腹を大きくした女の人と、長身のアホ、北斗くんが入ってきた。


「パパっ!なーちゃんは私と遊ぶのっ!邪魔しないでっ!」


「理沙、でもな、七瀬は寝不足で…」


「理沙ちゃんあっち行こっか。

なーちゃん疲れてるから、あんまり遊べないかもだけど、ここにいたら理沙ちゃんのパパはうるさいからねー」


びっくりするほど邪険に扱われる北斗くん。


そして、お腹を大きくした女の人は俺に近づいてきた。


「ごめんね、騒がしくしちゃって。風邪は大丈夫かしら。


あ、ベット借りていいかしら、床に座れなくて」



そう言うと、女の人、多分沙耶さんは俺のベットに腰かけた。


「顔、赤いわね。んー、熱も高いみたいだし…。


パパ。アイス枕と冷却シート、持ってきて」


「わ、わかった!待っててね、すぐ持ってくるっ!!」



北斗くんは部屋から走って出て行く。


それに続いて七瀬と理沙ちゃんも出て行った。


部屋には妊婦の沙耶さんと俺。



「七瀬ちゃん、また可愛くなったわねぇ〜…」
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