生徒会長は女の子が苦手です
「七瀬、今すぐ離れないと、七瀬のこと襲っちゃうかも」


「えっ」


そう言うと七瀬はすぐに俺から離れてベットから飛び降りる。


「もう…」


授業終わりのチャイムが鳴った。



「あ、次の授業行かなきゃ…」


「そだね。行こうか」


俺は立ち上がって教室に戻る。


ジャージだけど気にしないでおこう。


先生も七瀬の腫れた目を見たらなんとなく許してくれるだろう。


教室に戻ると、裕樹はいつも通りの笑顔で俺のことを迎えてくれた。


目が腫れている七瀬を見てクラスのやつらはめちゃくちゃ心配していたけど、七瀬の笑顔を見て安心した様子で席についていた。


「七瀬はどう?調子戻った?」


「あぁ、もういつも通りだよ。心配いらないと思う」


「そっか、よかったな」


「そうだね」
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